地球と生きる

秋の気配って何だろう。

本日は、8月14日。

お盆の真っただ中、まだまだ暑さも厳しい、夏真っ盛り、を思い浮かべる人も多いのでは?

 

ところがどっこい。

「あがらと」が位置する和歌山県は古座川町周辺は、早くもどこか秋の気配が漂い始めています。

 

すでに秋の気配を感じているあなたも、そういえば長年秋の気配なんて感じずにいるなぁというあなたも、そのそも秋の気配って何なん?というあなたも、

ちょっとだけ顔を覗かせた秋を探しながら、外を歩いてみませんか。

 

秋の気配その①:トンボいろいろ

たくさんのトンボが飛び、交尾や産卵の様子が見え始めると、一気に秋の気配が高まりますね。

「あがらと」周辺に飛び回るトンボは、実に多種多様。

こうなってくると、『トンボ』というものの解像度は一気に跳ね上がります。

毎日見ているうちに、胴体や羽のちょっとした違いに気づくように。

そのうち、今まで見ていたトンボとは、どうも様子が違う個体に気づくこともしばしばです。

中でも私が好きなのは、このトンボ。

真ん中辺に写っているのがハグロトンボ。黒い羽と緑色に輝くボディが特徴です。

ハグロトンボ、というそうですが、それも『トンボ』の解像度が上がり、「見たことがないトンボだなぁ」と思って調べてみてわかりました。

蝶々のように揺ら揺らと舞い、止まるときも羽を畳みます。

そんな違いに気づくと、トンボ観察が面白くなること間違いなし!

 

秋の気配その②:金色の稲穂

「あがらと」周辺では、もともと稲作が盛んです。

私たちも今年から稲を育てていますが、周りは小学生の頃から田植えをしていた、という歴戦のツワモノばかり。

そんな大先輩たちの田んぼが連なる棚田は、なんとも美しい風景です。

特にこの時期、穂が実り始め、こうべを垂れ、葉もだんだんと黄色くなってきた金色の田んぼは、本当に本当に美しい!

サワサワと風に揺れる金色の稲穂を見るたび、日本昔話かジブリの世界に迷い込んだような気持ちになりますよ。

棚田と透明度の高い川のコラボレーションが最高!

 

秋の気配その③:空の色と秋の雲

真っ青に抜けるような青空、もくもくとわき立つ入道雲、そして、突然の雷雨。

そんなザ・夏空にも、そろそろ終わりが近づき始めました。色は真っ青から、穏やかな水色に。

雲は入道雲から、うろこ雲やいわし雲に。

「あがらと」周辺は土地が開けているので、空も広く、その移ろいがとてもよくわかります。

まだまだ夏空がお目見えすることも多い今日この頃ですが、そんな中で時折見られる秋の空は、心なしか気分を涼しくしてくれます。

畑から空を見上げれば、秋の雲!

 

秋の気配その④:何かが違う、秋の空気

ここまでは主に、視覚で感じる秋の気配をお話してきました。

今度は、もっとたくさんの五感で感じる秋の気配、『空気』です。

肌で感じる空気の温度や質感、鼻で感じる空気の匂い、口では味とも触覚ともつかない違いを感じるかもしれません。

ちょっとひんやりして、湿度が落ち着き、夏とは違う涼やかで爽やかな匂い。

普段あまり意識することのない『空気』の存在に意識を向け、その違いに気づくことができるのは、季節の変わり目ならではの面白さかもしれませんね。

 

 

「あがらと」周辺で感じた秋の気配を4つ、ご紹介してきました。

出身地やお盆の帰省で田舎を経験したことがある人にとっては、どれも懐かしいものばかりではないでしょうか。でも、都会ではなかなか目にすることがないのも実情。

なかなか目にすることがないと、秋の気配を感じるチカラすら、いつの間にかどこかに置いてけぼりになっていたりします。

 

もし最近秋の気配なんて感じていないなぁ、そんなもの感じたこともないなぁ、でも、感じてみたいなぁと思ったら、空を見上げてみましょう。

都会の小さな空でもいいんです。

あなたが今いる場所で見上げる空には、夏が居座っていますか?秋が顔を出していますか?

自然のことを深く知らなくても、知識ではなく感覚で答えられる術を、人はきっと持っているはず。

 

暑い毎日の中に見つける秋の気配は、あなたを清々しくリフレッシュさせてくれるはずですよ。