◆田植えイベントが終了しました!
4/27(土)、28(日)に開催された、香り米の田植え体験イベント。
突風でテントが吹き飛ぶハプニングはありましたが、みなさまのチカラで、
予定していた1反(約10a)を無事植えきることができました!
ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございます^^
田植えの様子は、こちらの動画をご覧ください♪
◆体感を得るということ
手植えで行う田植え体験で得られるものはたくさんありますが、
参加者のみなさんとお話ししていて特に感じたのは、
”体感を得る”ということの重要さと面白さ。
例えば泥に足がめり込んでいく感覚、泥の中での歩きづらさ、水の温度が変化していくこと、
ずっと中腰で腰が痛くなったり、足の周りをオタマジャクシが泳ぐとくすぐったいこと。
田んぼのにおいや、突然近くから聞こえ出すカエルの鳴き声。
それぞれに五感をフル動員して感じたさまざまなことが、田植えの面白さや、大変さや、
お米の有難さを深く深く記憶に刻んだのではないでしょうか。
高校で国語を教えていらっしゃるという参加者の方がおっしゃっていた、
「今の子は季語に実感がない」
という言葉がとても印象に残りました。
”カエル”は春の季語ですが、周りにカエルがおらず、その姿はおろか、鳴き声も聞いたことがなければ、
カエル=春、という実感が伴わないのは当然のこと。
一方で、たった数時間の田植え体験でも、爆発的な量の体感情報が身体中を駆け巡ります。
そんな体感情報が、生きることの肥やしとなっていくのかもしれません。
◆田植え後の流れ
田植えが終了しても、初秋の稲刈りまでにはまだまだたくさんの作業が待っています!
これからの流れを、ちょっとだけご紹介。
- 水の調整
田んぼにとって欠かせない、そして最も重要な要素である水。
一見ただ水が入っているだけ、に見えますが、時期に応じて適切な水の状態は様々です。
水の深さや温度がお米にとって心地よい状態になるように、これからの季節は毎日朝晩に水量を調整しています。 - 補植
田植えが終了して数日経つと、うまく根が付かなかった苗が浮いてきます。
この頃にもう一度田んぼに入り、苗が少なくなってしまったところや植え忘れがあれば、追加で植える補植作業を行います。
この時、少し倒れて来てしまった苗を立て直すのも大切です。 - 草ひき
田んぼの中にも、水草やヒエといった、稲以外の草が生えてきます。
そのままにしておくとお米に必要な栄養分も吸われてしまうため、これらを抜く作業が必要に。
田んぼに入って手作業で泥をかき、稲以外の草を抜く草ひき作業を、稲刈り直前まで定期的に行います。 - 畔の草刈り
田んぼと田んぼの間のあぜ道。これからの時期は雑草の成長も早くなるので、放っておくとすぐ草ボーボーに。
田んぼ周辺の見た目のきれいさや、管理のしやすさ、病害虫が発生しにくくなるなどの理由から、定期的に草刈りを行います。
稲が大きくなってくると、端っこのほうの稲を一緒に刈ってしまわないようにするのが難しい・・・! - 病害虫除け
あがらとでは作物の病害虫対策として、インドセンダンという植物から取ったオイル(ニームオイル)を使用しています。
天然の虫よけ効果で、農薬に頼らず病害虫を押さえてくれる優れもの!
田んぼでの散布は、10kgを超える噴霧器を背負って泥の中を歩くため、結構骨の折れる作業です。
美味しいお米になってもらうためには、どれも欠かせない作業ですね♪
これからも定期的にお米の成長の様子をレポートして参りますので、どうぞお楽しみにー!!