竹ハウスが農業を、未来を変える!試作と倒壊を経て見えて来たもの

地球と生きる

「竹ハウス」という言葉を聞いて、あなたはどんなものを思い浮かべますか??

「竹」でできた「ハウス」なのはなんとなくわかると思います。

でも、どんな「ハウス」?

なんで「竹」?

今日はその辺りをご紹介して参りたいと思います!

農業を、未来を変える竹ハウス。
この記事を読んで、ぜひ新たな選択肢の一つとしていただければ嬉しいです。

 

竹ハウスとは?

竹ハウスは、竹を骨組みとして使った、農業用の栽培ハウスです。

骨組みは、直径15cm程もある太くてまっすぐな竹を割り、組み合わせて作ります。

竹ハウスの骨組み。竹の内側には、防腐・防虫効果のある松煙入りの柿渋が塗ってあります。

あがらとにある竹ハウスのほとんどは、外側をメッシュシートで覆われています。
メッシュなので雨風は通しますが、害虫・害獣から作物を守ることが可能。
メッシュシートは建築現場で出る足場廃材を再利用することで、少しでも廃棄物が減るように心がけています。

組み方やサイズによって、ビニールハウス化することも可能です!

形はかまぼこ型と切妻型の二種類。
たくさんの組み方を試し、あがらとの農園で実際に使ってみて行きついた形です。

一番最初に建てたかまぼこ型の竹ハウス。

一番最近建てた切妻型の竹ハウス。400平米もある大きなものです。

 

どれだけ知ってる?竹のこと

竹を見たことがない!という人はほとんどいないのではないでしょうか。

少なくとも日本では、そのくらい身近な植物ですよね。

自宅や近所に竹やぶがあった、という方も少なくないと思います。

竹を知れば竹ハウスのいいところもわかる!ということで、まずは竹自体の特徴を見ていきましょう。

 

<竹の特徴>

①成長が速い

最大で一日に1m以上も伸びると言われる竹は、数ある植物の中でも最も成長が早いものの一つです。
竹ハウスに使っている孟宗竹では、一日で119cm伸びたという記録も!(出展:農林水産省HP)

こんなにあっという間に成長してしまうのですから、竹の子は頭が土から出るか出ないかの頃に採らなくてはいけない、というのもうなずけますね。

②伐採しても環境負荷が少ない

環境負荷とは、簡単に言ってしまえば環境への悪影響のことです。

成長が早い竹は、伐採したとしても新しい竹があっという間に育ちます。
つまりは、伐採によってもたらされる自然環境の変化が少ないということ。

大きく育つのに何十年もかかる木材では、こうはいきません。
竹は、環境負荷を最小限に抑えられる自然素材なのです。

③よくしなる

竹ひごなどを曲げてみるとよくわかりますが、竹には独特の”しなり”があります。
爪楊枝を曲げようと思ったら折れてしまいますが、同じ太さの竹ひごならある程度は簡単に曲がるでしょう。

この”しなり”は、適度な弾力と強さがなせる技。
金属のような剛健な強さではなく、しなやかな強さこそが竹の特徴と言えるでしょう。

④土に還る

自然素材ですからしごく当然の事なのですが、竹は燃やしたり粉砕したりすることで、土に還すことができます。

昔はあらゆるものが自然素材で出来ていましたから、土に還る、というのはごく当たり前の事でした。
しかし現代においては、見渡せば土には還せない、工業的に生成された素材ばかり。

土に還る、というのは今となっては貴重な特徴かもしれません。

 

では、反対に竹の問題点はなんでしょうか?

竹は、古くはかごを編んだり、柄杓や水筒を作ったり、土壁の骨組みに使われたりと、生活に身近な植物でした。

しかし、いろんなモノがプラスチックや金属製の工業製品に取って代わった今、竹は利用される機会が減り、多くの竹やぶは放置林となって厄介者扱いに・・・。
管理する人の居なくなった竹やぶは、成長の速さが仇となってあっという間に生い茂り、どんどんと横に広がって、近隣の家屋をも脅かす存在なってしまうのです。

 

手入れの行き届いた竹林では、太くてまっすぐな竹が育ちます。

放置された竹林。暗く生い茂り、竹は細く曲がってしまいます。

これは、人間と竹の共生関係が崩れてしまった結果。
竹を有効活用することは、この共生関係を取り戻すことでもあるのです。

 

竹ハウスの良いところ

いよいよ、竹ハウスそのものの良いところを見ていきましょう!

①安価に建てられる
一般的な金属を骨組みとしたビニールハウスにくらべ、同じくらいのサイズなら竹ハウスは約1/3程度の金額で建てることができます。
農家のみなさんにとって、設備投資を抑えられるのは嬉しいポイントではないでしょうか。
また、新しく農業を始めたい方には、創業時のコストが抑えられ、就農のハードルが下がるというメリットも♪

②環境にやさしい
伐採による環境負荷が少なく、土に還すことのできる竹。
環境にやさしい素材である竹を使用した竹ハウスも、もちろん自然にやさしい存在です。
また、役目を終えた際には、骨組みは分解して燃やせば自分たちで廃棄処理することができるというメリットも。

③放置竹林問題解決の一助に
日本各地で問題になっている、放置竹林。
竹林が放置される背景には、竹の利用機会が減り、竹藪を維持管理できなくなっているという事情があります。
竹ハウスで竹を有効活用すれば、その分竹藪に価値が生まれ、維持管理に労力を割くことが可能になるはず。

あがらとでは全国に竹ハウスを広め、放置竹林問題が解決していく未来を本気で描いています。

④畑のシンボルになる
竹ハウスを作っていると、ご近所の方々からよく声をかけられます。
竹で何かを作っている、という珍しい光景に声をかけていただくことが多いのですが、せっかくなので
なぜ竹なのか?を説明すると、みなさん感心することしきり。
おかげであがらとは、環境にやさしい農業をしているところ、という認知が高まりました。

こんな風に竹ハウスはシンボルとなって、農園のブランディングに一躍買ってくれるのです。

 

試作と倒壊を繰り返してわかったこと

実は、あがらとでこれまで作ってきた竹ハウスの中には、倒壊の憂き目にあったものもあります。

最初は、記録的な豪雨に押しつぶされるように倒壊。

大雨の重みでぺしゃんこに。

先日は、台風21号の記録的な暴風により、3棟がなぎ倒されてしまいました。

風にあおられて見るも無残な姿に・・・。

 

しかし、大事なのはここから!!!
記録的な豪雨にも、暴風にも耐え、ビクともせずに生き延びたハウスがこちらです!

実は、倒れてしまった竹ハウスと、生き延びた竹ハウスとでは、骨組みの組み方が違います。
こうした実地試験を通して、あがらとでは最も強い竹ハウスの構造を編み出してきました。

実際に暴風雨を耐え抜いた竹ハウスだからこそ、自信をもってご紹介することができるのです。

また、竹特有の”しなり”により、ある程度の風までは変形しながら受け流して、元の形に戻ることができます。
この時、部分的に竹が割れたり折れたりすることがありますが、その部分だけを交換して使い続けることができるのも、竹ハウスならではの魅力です。

竹ハウスのご用命はあがらとまで!

あがらとでは、竹ハウスの施工・販売を行っています。

価格は広さや組み方によって異なりますが、

こちらのかまぼこ型ハウスですと、だいたい200万円弱くらい。(かまぼこ型坪単価:9,000~10,000円)

<かまぼこ型のメリット>
・切妻型に比べて安価
・ビニールを張った場合、屋根に水が溜まりにくい

 

こちらの切妻型ハウスですと、500万円前後。(切妻型坪単価:11,000~13,000円)

<切妻型のメリット>
・広い畝が立てられる
・かまぼこ型に比べて強度が高い

 

広さや条件に応じてお見積り可能です。
竹ハウスに関するお問い合わせ・見積りのご依頼は、info@agarato.jp または 0735-75-0075まで

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